私意素撒

続くかなぁ・・・

【ネタバレなし】やさしいセカイのつくりかた

 

昔、友人のところで漫画を1巻だけ読んだ(当時は既刊が1巻のみだった)ことがあって、ふと思い至って購入し、4巻まで読了しました。ジャンルは「ほのぼの恋愛」という感じ。恋愛モノと言っても、全然ドロドロしている感じはなくて、ギャグもそれなりで読みやすいです。なによりテンポが良いため、スルスル読めてしまう。男性でも女性でも楽しめる作品だと思います。

 

http://daioh.dengeki.com/contents/yasaseka/

 

ちなみにボクは葵が一番好きです。もう健気過ぎて(笑)

今期のアニメ

 

個人的な今期おすすめアニメ。

 

『悪魔のリドル』

 バトルアクションもの。絵がホント安定しててカッコいいです。ストーリーは今のところ一本筋。伏線らしきものはそれなりにばら撒かれているので、ここからどう展開していくのか注目ですね。鳰のキャラがめっちゃ好き(笑)

 

『ノーゲーム・ノーライフ』

 ジャンルはなんだろう? よく分かりません(笑) パロディ多めのギャグや、心理、論理、両方の面から展開されるゲームが特徴です。じゃんけんの下りが好き。ボクの周りでは今期、最も評価が高い作品ですね。

 

継続して観ているアニメはこれと、あと『メカクシティアクターズ』だけです。小説版の『カゲロウデイズ』は好きだったんだけど、アニメはあまり自分に合わなかったので、おすすめには入れてません。

明日から・・・

 

新生活です! 一人暮らしです!

正直なところ、自分は家事能力が皆無なので、不安も強いです(笑)

でも、いつかはする予定だったことなので。早めにさせてくれた親に感謝しています。

とりあえず、一番の目標としては料理を頑張りたいですね。

せめて食えるものは作りたいw

 

「面白い」創作ってなんだろう

いつかブログとかに書いてみたいと思っていた真面目な話を。

 

 漫画、アニメ、小説、ゲーム。昨今は色々な創作が溢れています。当然その中では、面白いものと、そうでないものがあるわけですが、ならばそれを決定づける要因って、一体何なんだろう……と、誰もが一度は考えたことあるんじゃないでしょうか。ボクもよく考えさせられるのです。自分が今までに出した結論としては、「確かな技術」だと思うんです。自分は創作者ではないため、技術の内容に関しては全くと言っていいほど知りません。しかし、ちょっと前にツイッターでこんな話がありました。要約すると、「小説では誰がどうしたとか、ここがこうなっているとか、いちいち書く必要があるが、漫画だとちょちょいと描いてしまえばそれで済んでしまう」といったようなツイートを、誰かが投稿していました。それに対して、多くのプロの漫画家さんが、「たった1コマにも技術は詰まっている、ただ描けば良いというものではない」と反論していました。ボクが好きな漫画家さんもいて、やはりそうなのかと思ったものです。

 

 一方で、こういった発言をツイッターやニコ動や2ch、作品のレビューなどでよく目にします。「よくある設定によくある話をつけただけ」「もう、こういうのは食傷気味」「斬新さが欲しい」といったもの。特にレビューなんかでは必ずと言っていいほど、こういう批判があります。実際、そういったことを言われる作品の評価は低かったりします。でもボクは、これらの言葉を口にする方々は本当にそういった理由で作品を「面白くない」と感じているわけではないんじゃないか、と思います。触れてきた作品の数がそういうレビューを書いている人より少ないからなのかもしれませんが、自分はよくある設定、よくある話の展開だったとしても、情緒的な表現がきちんとなされていれば、「面白い」と感じることができてしまいます。大切なのは表現方法であって、斬新さなどではないと。そう思っていたのです。

 

 しかし、とあるアニメーションを観て、その考えも揺らいでしまいました。批判的な評価になってしまうため、作品名は挙げませんが、有名なアニメーション会社が手掛け、ており、実際に良質なグラフィックや場面を選んだサウンドエフェクトで、「表現」のクオリティとしては充分に高い方でした。しかし、「面白い」と感じることができなかったばかりか、「つまらない」と、ハッキリと感じてしまいました。2クールの作品だったのですが、1クール程度で切ってしまいました。そこまで見続けたのも、つまらないと感じつつも、「表現」のクオリティとしては高かったからです。最後まで観ていないのに批判するなと言われるかもしれませんが、それ以上先を観る気にはどうしてもなれなかったのです。

 

そのアニメーションの話の展開やキャラクターの設定は、「よくあるもの」でした。つまり、強いて感情論ではない欠点を挙げるとするなら、思いつくものは「斬新さがないこと」です。前述の通り、自分は創作者ではないので、「表現」の技術の内容を知ってはいません。しかし、「よくあるもの」と感じたということは、大きく他に劣っていたというわけではないのでしょう。なぜ自分はその作品をつまらないと感じてしまったのか、「私、気になります」状態でした(笑) 

 

 冗談はさておき、「斬新さ」が話題になった作品として、『魔法少女まどかマギカ』、通称『まどマギ』があります。実は自分、この作品は視聴していません。1話だけ観て切りました。それが誤りだったと知った時は、ネタバレのオンパレードで、観る気を失くしてしまいました。なので、この作品の面白さというものを自分は直接的に理解してはいません。それでも、世間の評価から面白さは明らかですね。別に『まどマギ』が「斬新さ」だけで売れた作品だとは思っていません。少しだけ知ってる終盤の内容を考える限り、表現技術もしっかりした作品だったのだと思います。しかし、これだけ大きな話題を集めたのはやはり「斬新さ」の影響が強いのではないでしょうか。

 

 疲れたのでまとめに入ります(笑) 本当は話題の『進撃の巨人』などにも触れようかと思ったのですが。

 作品を「面白い」と思うか「つまらない」と思うかなんて人それぞれ、ということは理解しています。しかし、大衆的に評価される作品が存在する理由、要するに「名作が名作と呼ばれる所以」は何なのか。もちろん「斬新さ」と「王道性」を上手く組み合わせることができれば理想なのでしょうが…… より強い要因はなんなのか。名作と呼ばれるものに数多く触れれば、理解できるようになるのか。おそらくできないのでしょうね。できるのなら、創作者たちが悩むこともないのでしょうから。「答えの出ない問い」なのかもしれませんが、考えずにはいられません。

 

 

 

あ、「つまらない」と感じたアニメーションは『氷菓』ではありません。近いところでネタに触れていたので一応。

 

【ネタバレ】キルラキル

ちょうど今日、ニコ動で最終話を視聴しました。おそらく『キルラキル』を観た人なら誰もが思っているような感想かと思いますが、書いていきたいと思います。

 

正直なところ、『キルラキル』は前情報では一切注目していませんでした。多くの人がそうなんじゃないかと思います。ニコ動のランキングをチェックしていたところ、第1話がカテゴリーランキングのトップに入っていたのを見て、あまり期待せずに視聴したのを覚えていますw そうしたらもう、あっという間に引き込まれました。あんなに早い24分は久しぶりでしたね。視聴し終わってすぐにもう一周しました。まさに「怒涛」と言っていい展開の早さ、ギャグとシリアスを程よく混ぜ込んだテンポの良い会話、いたるところに詰め込まれた小ネタ。ラノベ原作の作品とかだと、原作に合わせていく必要がある面、第1話のテンポはまったりしがちのものが多くて、なんだか観る気が失せてしまうことが、ままあります。その点、この『キルラキル』は、第1話に全力を注いだ感じがすごいです。全体を見てもやはり一番好きなのは第1話でした。

 

もうひとつキルラキルの特色(?)として好きなのが、主要キャラの多くを序盤に見せており、尚且つその目的が一貫しているところ。要するに、どこから見ても大筋の話の流れは同じなんですね。実はリアルの都合で、4話~7話(8話だったかもしれない)を観ることができなくて、間を抜かして視聴した後、一挙生放送で間(と12話まで)を視聴したんです。それでも、どうなってるのか全然わからないということがなくて、しばらく見ればどういう状況なのかが分かったんです。本当に驚きでした。

 

終盤に明示されたテーマの一つとして、「なんだか分からない」がありました。OP2のサビ部分の歌詞にも入っていましたね。本当にその通りだと思いました。「なんだか分からない」でも、「なんだか分かってしまってる」んです。矛盾してますがw いわゆる「考えるな、感じろ」っていうアレですねw おそらくアニメーションとして明確な技術があるんでしょう。考えなくても伝わる演出というものが。「なんだか分からない熱さ」がこみ上げてくる。本当にそんな作品でした。

 

 

 

あと……

最終話の皐月様の私服姿と恥ずかしがってる様子に不覚にも萌えましたw

 

【ネタバレなしで】ダンガンロンパ1(ゲーム)

ゲーム、アニメ、両方堪能しました。アニメの方は正直あまり満足のいく内容ではなかった(というか、内容そのものより2クールにしてほしかった)ので、ゲームの方の話を。

 

友達に勧められていたのですが、推理ものはあまり得意ではないため、聞き流していました。暇が増えたときに、そういえば、と思い出してAmazonで購入。3日でクリアしました。平日の3日間だったので、かなりハマってましたw

 

グラフィックは、予算があまり無かったのかな、という感じでした。昼夜も変わらない密室の中というのは、実はそういう事情からきてるんじゃないかと邪推していますw でもそうだとしたら、その工夫がすごいと思います。ちなみにお仕置きシーンで一番好きなのは1章のお仕置きです。

 

おそらくプレイした人はみんな引きつけられたはずだと思うBGM。日常編の緊張感や、学級裁判の疾走感。ダンガンロンパの演出の良さの多くはBGMに支えられているんじゃないかと思います。BGMの良さを文章で説明するのは難しいですねw

 

ゲームシステム部分。アドベンチャー形式のパートと学級裁判に大別されるこのゲームですが、意外と互いに溶け込んでいて、どちらかが邪魔といった風にはなりません。学級裁判で主になってるノンストップ議論が、本作品の一番の売り出しポイントですね。このシステムがめちゃくちゃ良くできてる。シビアな時間制限というわけでは無いのに、ノンストップ議論の演出が緊張感を最大限に高めてくれます。推理ものと組み合わせようと思った発想がすごい。

 

シナリオについて。意外性を見せつつも王道を外さないスタイル。どうすればこういう物語の組み立てができるのか。本当に不思議でならないw 特に後半の加速は見事としか言いようがないですね。少し中だるみしかけていたあたりに、気になる謎を持ってきてプレイヤーを引き付け、怒涛の伏線回収。本当に鮮やかでした。

 

まとめ。

ネタバレはしない方向でダンガンロンパの魅力を書いてみました。そっちも今度書くと思いますが、ボクは実は2の方が好みです。しかし2の魅力は1があってこその魅力なんですよね。今は1・2リロードがPSVitaで発売されていて、一気に楽しむことができるので、Vitaを持っている方は是非、購入してプレイしてみてください。

【ネタバレ】氷菓

いざ始めてみると意外と書くことないので、昔見たアニメの感想を書いていくことにします。

 

自分はどちらかと言えば原作派なのですが、アニメの方も流石の京アニクオリティでした。動きの少ない日常系でこうも豊かなアニメーションを演出できるものなのかと。特にお気に入りのシーンを列挙していこうと思います。

 

1つ目。原作ではそれほどだったのにアニメで見て感動した、愚者のエンドロール編の、入須先輩に対する奉太郎の激昂シーン。原作だと七つの大罪の話は、「愚者のエンドロール」の後の「遠まわりする雛」に収録されているのですが、アニメでは時系列順に整理されているため、奉太郎が怒るかどうかという話の後に、実際に奉太郎の怒りが見えて、なんだか味わい深いです。古典部の面々に対する内心での悪態とは違う、明らかな怒り。氷菓編からは想像もつかなかった奉太郎の一面です。

 

2つ目。シーンというよりもっと広いものですが、クドリャフカの順番編の、伊原、里志、河内先輩、田名辺委員長の表情演出。自分はクドリャフカの順番編のテーマの一つが、「才能とそれに対する周囲の想い」なんだじゃないかと思っています。奉太郎の自分にはもちろん、大凡の人間が持つことのない能力に対する里志の期待。安心院の描く「夕べには骸に」に対する伊原と河内先輩の葛藤。充分な能力を持っていながら、穿った見方をする河内先輩に対する伊原の怒り。及ばない才能に抗おうとする伊原に対する河内先輩の羨望。圧倒的な才能を持ちながらそれを活かそうとしない陸山に対する田名辺の失望。それぞれの想いがその表情から垣間見えていて、登場人物たちの複雑な感情を見事に表現しきったと思います。

 

3つ目。最終話のシーン。終わり良ければ全てよしと言いますが、逆に言うと締めがしっかりしていない作品は微妙な評価になりがちです。しかし、本作は締めまできっちり魅せてくれていて、しかも原作を読んで自分が思い描いた通りのシーンで、とても満足しました。上の2つもそうですが、本当に表情が上手く描がれる作品です。このシーンは見てみないことには分からないと思います。というか自分では表現することができませんw

 

以上が自分のお気に入りのシーンでした。

全体的に非常に満足いくアニメで、昔というほど昔でもない少し前の古臭さというか、趣深さを感じます。しかしよく古典部シリーズをアニメ化しようと考えたなとw 話題になっていた作品というわけでも、アニメ化しやすいというわけでも、若者を引き付けやすいライトノベル出身というわけでもない。アニメ化しようと思い至ったスタッフの方は本当に凄いと思います。これからも、人気のあるライトノベルだけではなく、こういった作品がどんどんアニメ化されていくことを、強く願います。